2021年08月18日

横浜市長選挙:選挙にまつわる教育とは

 8月22日に行われる横浜市長選挙。保護者の皆様の投票先はお決まりでしょうか。私はまだ少し迷っています。
 常々私が感じているのは、日本では「投票先をどのように決めるか」という教育が足りないのではないかということです。
 日本というのは不思議な国で、自分が望んでいるのと正反対の政策を掲げる政治家にせっせと投票する人が非常に多いのです。
「顔や名前を知っているから」「現職だから」「何かをやってくれそうだから」といった曖昧な投票行動を繰り返すのでは、義務教育を受けた甲斐がないのではないでしょうか。やはり近代国家の社会人たるもの、具体的な理由を持って投票したいものです。

 さて今回の市長選の主な候補者の政策をごくごくごく簡単に表にしました。
市長選.gif

 菅義偉と昵懇の小此木氏がカジノ反対というのは意外ですが、元々これは「トランプへの貢ぎ物」という意味合いの強い事業でした。トランプが失脚した今、菅氏にとってもカジノ誘致は重要ではなくなったとされ、小此木氏が林氏のように変節する懸念は"比較的"小さいようです。

 保護者にとって気になるのはやはり給食問題でしょう。「ハマ弁」ははっきり言って大失敗です。地元中学生によると「食べられないレベルのまずさ」で、喫食率の低さがそれを物語っています。上記4人のうち田中氏だけが給食の完全実施を唱えています。

 また、争点にこそなっていませんが歴史・公民教科書の採択問題への影響も留意すべきでしょう。「つくる会系」として物議を醸した育鵬社の教科書が今年から外されましたが、わずか1年で採択し直しという動きが出ており、小此木、林が当選した場合はその動きが加速する可能性があります。山中、田中当選の場合は現行の帝国書院、東京書籍の継続使用に傾くことでしょう。

 情勢としては山中、小此木の一騎打ちですから、両者のうち「まし」と思える候補に投票するというのが一番わかりやすい考え方でしょう。あるいは、勝ち負けの問題ではなく、自身の意思表示として最高と思える候補者に投票するのもひとつの選択であり、決して無意味ではありません。

 私はといいますと、政策的にはこの人という候補が1人いますが、過去の問題発言ゆえに躊躇しています。当日までよく考えたいと思います。
posted by 代表 at 13:48| Comment(0) | コラム

2021年04月24日

中学英語が難しく

 2021年度より新学習指導要領に基づく新しい教科書が使われます。
 特筆すべきは英語の難しさ。
 原形不定詞、仮定法といった高校英語の範囲だったものを中学3年生が学習することになります。
 仮定法などは私が習ったのは高校2年生の頃のこと。
 いくらなんでも無茶がすぎるのではないかと思わずにはいられません。

 無論このレベルの英語をそう無理なく習得できる生徒も珍しくはないでしょう。
 しかし会話文偏重が顕著な近年の英語教育のせいもあってか、ただでさえ文法理解が不足しがちな現状に更に高度な文法が加わわるのは、大部分の生徒にとっては混乱の元凶となること請け合いです。

 中学英語では文法は基本的なものに留め、あとは多くの文章を読み書きさせるのがベストなのではないかと私は思うのですが……。
posted by 代表 at 17:53| Comment(0) | コラム

2021年03月25日

人権を侵害する校則

 佐賀県教育委員会による良識ある判断です。

「下着は白」の指定、全校で廃止 佐賀県立校、頭髪の申請も

 私が子供の頃も、学校の全体主義にはうんざりさせられ通しでしたが、21世紀になってそれは改善するどころか悪化しているようにすら感じられる報道をしばしば目にします。
 私が通っていた当時の上菅田中学校も、頭髪など無駄とも思える制限が数多くありましたが(今はどうなのでしょう?)、さすがに下着の色までは指定されていなかったと思います。

 残念なことですが、大人達が学校に根拠のない信頼を寄せているという実態があり、「そもそもおかしいのでは」という声を上げ辛いという体質がこの国にはあります。かといって、モンスターペアレントによる理不尽な要求が教師を疲弊させるのもよくないのですが。

 校則に関しては生徒も保護者も、本当にそれが真っ当なものなのか自身の頭で考える習慣を付けるべきでしょう。
posted by 代表 at 21:20| Comment(0) | コラム

2021年01月30日

テスト嫌い

 子供はなぜテストを嫌いになるのかという話を、これまで何度かして来ました。
 当塾の生徒達も、上の学年になるほどテスト嫌いになる傾向が強いです。学校の成績に影響しないテストですら憂鬱だと言います。

 ある生徒は、嫌いになったのは小学3年生くらいからだと言います。
「点数のことで叱られたから?」
 ちがうそうです。
「テスト勉強をさせられた?」
 そういうわけでもないそうです。

 意外なことに、嫌いになった要因のひとつは「時間が足りなくなるのが苦痛だから」とのこと。

 なるほどと思いました。
 私はテストが好きでした。そして出来不出来は別にして、問題を解くのはかなり速い方でした。制限時間30〜40分のテストならば、せいぜい15分くらいで解き終えて暇を持て余すのが常でした(暇な時間は苦痛といえば苦痛でしたが……)。
 ゴールのはっきりしない普段の授業に比べ、1枚の紙を前に正解不正解のある問題に挑むテストはゲームのようなスリルがあり、教師の「テストをします」の声を聞くと「1時限楽ができる」とほくそ笑んだものです。

 つまり「時間が足りなくなる不安」とは無縁でした。
 これを日常的に味わった者とそうでない者との間には、テストへの意識に大きなギャップがあるのかも知れません。

 ではテストが好きになるには、解くスピードを速めるしかないのでしょうか。それもまた身も蓋もない話です。
posted by 代表 at 18:31| Comment(0) | コラム

2020年08月02日

歴史・公民の教科書採択

 藤沢市では歴史および公民で育鵬社の教科書が採択されていましたが、次年度以降は東京書籍を採択することを決定し、大きな話題となっています。
 藤沢市教委、育鵬社 採択せず 市民ら安堵「やっと普通の教科書に」

 また、東京都でも中高一貫10校、特別支援10校で育鵬社の教科書の採択の取りやめが決まっています。

 横浜市でも3回連続で(都合10年ほどになるでしょうか)育鵬社の教科書が採択されていますが、現場では教科書の内容を問題視する教師も少なくなく、授業には教科書を殆ど使用せずにプリントでまかなっている学校も珍しくありません。
 横浜市の採択許可書の決定は8月4日。要注目です。
posted by 代表 at 16:26| Comment(0) | コラム

2020年05月10日

三権分立とは

 社会科のお話です。
「三権分立」という、国の運営に欠かせない概念を初めて習うのは小学6年生。大人ならば誰でも知っている基本中の基本です。
 しかし、実際にその重要さを肌で感じる機会というものはそう多くなく、多くの国民にとっては「教科書に書かれていたこと」でしかないというのが正直なところではないでしょうか。
 それは同時に、もし三権分立というこの原則が崩れたら、この国は、そして我々の生活はどうなるのか、あるいは、この原則はそもそもきちんと保たれているのか――そうしたことについて真剣に考え、危機感を持つということを、この国の人々はないがしろにして来てしまったということでもあるのではないでしょうか。

 言葉は知っている。意味も知っている。しかし、なぜそれが大事なのか。それが崩れたらどうなるのか。どのように崩されて行くのか。そうした自分の暮らしに直結する問題として、今現在の国のありようを評価するモノサシとして生かすことができてはじめて「社会科を学んだ」と言えるのではないでしょうか。
posted by 代表 at 17:29| Comment(0) | コラム

2020年04月29日

話を聞く能力

 最初にお断りしておきますが、ここでは「静かに座って話を聞けるか子どうか」について述べたいわけではありません。

 コロナウイルス感染拡大防止のための休校にまつわる、興味深いエピソードをネットで目にしました。
 学校によっては、オンラインで授業を行っているようですが、小学校低学年については殆ど授業が成立していないケースが少なくないそうです。

 しかしそれは、多くの人が想像するであろう「落ち着いて話が聞けないから」ではありません。
 話を聞いていても、先生の指示が飲み込めずにまごついてしまう生徒が大部分だからです。

 さてここでコラムのタイトル「話を聞く能力」です。
「テキストの××ページを開いて下さい。左上の枠に書かれているポイントを読みましょう。」
 ここまでの指示を素早くなぞれる生徒は、小学校低学年では実はあまり多くありません。「え? どこどこ?」とキョロキョロする生徒が続出します。
 教室での集合授業であれば、先生が目配りしたり、隣同士で教え合ったりしてフォローできますが、オンラインではそうは行きません。それこそ隣で保護者がフォローしていないと授業のスタートラインにすら立てません。それなら保護者が教えた方が早いですね。

 当塾は個別指導ですが、やはり低学年では一回の指示ですんなり進行するということはあまりありません。「ここだよ」と指差してあげればすぐに解決しますが、なるべく指示を飲み込めるまであえて言葉を繰り返すようにしています。
 こうした傾向は、年齢が上がるにつれて進歩はするものの、生徒によってかなり差が出るのも確かです。中学生でも、こちらの指示がまるで頭に入っていないことが度々という生徒も過去にいなかったわけではありません。

 理解力や記憶力は優れているのだけれども、「指示を聞いてなぞる」という作業が不得手であるがために勉強が遅れてしまうというケースも、実は少なくないのかも知れません。
 こうした計測の難しい能力については、その指導ノウハウの蓄積も多くはありません。
 児童のこういった面にメスを入れることができないものかと思案する今日この頃なのです。
posted by 代表 at 23:15| Comment(0) | コラム

2020年04月14日

横浜市のコロナ対応

 震撼すべき事態です。
 横浜市が、保育園でのコロナウィルス感染情報を隠蔽していました。

 子持ちの方には、是が非でも地方政治に関心を持っていただきたいと思います。
 これが横浜市政です。
posted by 代表 at 23:30| Comment(0) | コラム

2020年04月05日

休校その後

 横浜市立の小中学校の休校が延長となりました。
 突然の休校は愚策でしたが、現状での再開はもっと愚策。まずは妥当な判断と言っていいでしょう。

 しかし国内を見渡すと、目を覆いたくなるような対応をする学校も少なくないようです。
 たとえば愛知県の高校生によるこのツイートをご覧下さい。犯罪的とさえ言える学校の判断です。
キャプチャ.PNG

 横浜市でも今後こうした狂った判断がなされないとは限りません。(なにしろこんなさなかにIR推進費を盛り込んだ予算案を市議会で通過させてしまう自治体ですから。)
 保護者の皆様には、周りに流されることなく、お子様の身を守ることを最優先に考えて身の処し方を判断してほしいと思います。

 検査を含め医療体制が脆弱な日本は、これからどこまで状況が悪化するかわかりません。
 長期戦の構えでことに当たって参りましょう。
posted by 代表 at 16:04| Comment(0) | コラム

2020年02月29日

休校措置の愚

 地元小中学校の突然の休校措置。開いた口が塞がりません。
 総理大臣の思い付きによる休講要請も最悪なら、法的拘束力がないにもかかわらず唯々諾々と従う横浜市教育委員会の対応も最悪です。

 休校や自主登校などの流れそのものには賛成しますが、朝三暮四の今回の措置は家庭や企業へのダメージは計り知れず、多くの市民の生活が圧迫されて行くことでしょう。

 これまで一貫して無為無策だった教育委員会が、総理大臣の一言ではあっさり右向け右。一体どちらを向いて仕事をしているのかと、今更ながら憤りを禁じ得ません。
posted by 代表 at 10:58| Comment(0) | コラム